ツォルキンの戦略について。

神学戦略は、水晶ドクロをチチェン・イッツァに奉納するときに獲得する得点を重視した戦略です。
奉納する際に信仰度も上がるので、こちらでもそれなりの得点を受け取ることができます。チチェン・イッツァにワーカーを配置して、じっくりとターン数をかけて得点を伸ばしていく省エネ型の戦略です。

 

○ゲーム終了時の盤面

ワーカー 4人

テクノロジー 農業技術 レベル0

資源技術 レベル1

建築技術 レベル0

神学技術 レベル3

神殿の信仰度 チャク(茶) 前半トップ

ケツァルコアトル(黄) 後半トップ

ククルカン(緑) 前半と後半のトップ

ドクロ奉納数 6個以上

建物数 0~1個

モニュメント 0~1個

 

○全体のプレイ指針

・パレンケでコーンを獲得する。

・ヤクチラン1で木材を獲得する。

・ヤクチラン4で水晶ドクロを獲得する。

・ティカル1・3でテクノロジーを上げる。

 (神学技術レベル4を利用して、水晶ドクロを獲得することも含む。)

・チチェン、イツァに水晶ドクロを奉納する。

・スタートプレイヤーマスのコーンを回収する。

 

○各四半期のプレイ指針

各四半期で優先する項目を上に書いています。

 

 第1四半期

・4人目のワーカーを獲得する。

・資源技術をレベル1に上げる。

・神学技術をレベル3に上げる。

・チチェン・イツァに1回奉納する。

 

 第2四半期

・チチェン・イツァに奉納する。

 (赤と緑の神殿の信仰度を上げる。)

・フードデーに必要なコーンを収穫する。

 

 第3四半期

・チチェン・イツァに奉納する。

 (緑と黄の神殿の信仰度を上げる。)

・フードデーに必要なコーンを収穫する。

 

 第4四半期

・チチェン・イツァに奉納する。

 (黄の神殿の信仰度を上げる。)

・モニュメントを建築する。

・フードデーに必要なコーンを収穫する。

・余剰資源として水晶ドクロを獲得する。

 

○解説

 第1四半期

最初のフードデーで資源をもらえるように、赤と緑の神殿の信仰度を1段階ずつ上げます。

チチェン・イツァに1回奉納して神学技術レベル2を使えば達成できます。

資源ボーナスを受け取ることが目的なので、奉納先は低い場所で構いません。

 

また、後々有効になるテクノロジーを上げておきます。

木は獲得しやすい資源として何かと必要になります。

テクノロジーを上げるため、信仰度を上げるため、いくつあっても困りません。

早いうちに資源技術をレベル1にすると効率よくゲームを進められます。

 

ヤクチラン4で水晶ドクロを獲得する前に神学技術をレベル3にしておき、

効率よく水晶ドクロを獲得したいところです。

手数が足りないようなら、神学技術レベル4を利用してドクロを1個だけ受け取り、

奉納に出かけるという選択肢が良いかもしれません。

 

パレンケにもワーカーを送ってフードデー用のコーンを収穫します。

 

 第2四半期

パレンケでコーンと木を、ヤクチランで水晶ドクロと木を獲得するのと並行して、

チチェン・イツァにワーカーを送ります。

チャク(茶)とククルカン(緑)の信仰度のトップを目指しますが、

農業神殿戦略をとっているプレイヤーがいる場合には無理をせず、

ククルカンだけトップを狙うといったような妥協が必要です。

 

食料基盤が弱いので、配置と回収の数は少なめに抑えます。

スタートプレイヤーマスのコーンも大切な収穫となります。

 

 第3四半期

パレンケでコーンと木を、ヤクチランで水晶ドクロと木を獲得するのと並行して、

チチェン・イツァにワーカーを送ります。

ククルカン(緑)の信仰度を水晶ドクロが貰える段階まで上げます。

また、チチェン・イツァの先の方までワーカーを送り込んでおきます。

 

 第4四半期

チチェン・イツァの隙間のマスを埋めるように奉納をします。

ケツァルコアトル(黄)の信仰度のトップを目指しますが、

状況に応じて妥協も必要です。

 

モニュメントを建築しようにも手持ちの資源がうまく揃わない場合には、

ウズマル2を利用すると良いケースがあります。

フードデーで、或いは奉納の際に受け取った資源を望む資源に交換できます

 全体
コーンを獲得する力が弱いので、
多くのワーカーを用意しても有効な運用ができなかったりします。
配置回収は少なめに、じっくり育てていくプレイを心がけます。
スタートプレイヤーマスは、大切なコーンを獲得する場所であり、
タイミングを調節する場所でもあります。

ラウンド数を経ることによって得点を伸ばす神学戦略にとって、
2ギア回しは大きな武器になります。
ライバルがワーカーを回収した隙を見計らって、
積極的に使っていきます。

奉納できるマスが限られていますので、
同じ戦略をとるプレイヤーがいると得点効率が大きく下がります。
2人のプレイヤーが神学戦略をとった場合には、厳しい戦いを強いられます。
自分が先に参入していたとしても2人目の参入をとめる手立てがないという点が、
個人的にあまり好きではありません。

他のプレイヤーが農業神殿戦略をとった場合には、
信仰度のトップボーナスを獲得することが難しくなります。
高得点を狙いに行くよりも、妥協して確実に点数を得るようにします。
また、パレンケでコーンを収穫しづらくなるのもマイナス要因です。
コーンを収穫しづらいときには、後半に現れる
「黄、コスト:木木、効果:フードデーのコーンを3人分軽減する。」
という建物を建築すると良い場合があります。

○オススメモニュメント
色:青
コスト:金金金金ドクロ
効果:チチェン・イッツァに奉納されている水晶ドクロ1個につき3点を獲得する。

最高27点を獲得することも珍しくありません。
ただし、誰が奉納したでも構わないという効果のために、
他のプレイヤーも使えてしまうという両刃の剣でもあります。
神学戦略をとっているプレイヤーは、
コストの水晶ドクロを最も調達しやすいという点を生かして、

他のプレイヤーに先を越されないように抑えに行きます。

○オススメ初期資源

コーンは多い方が良いです。

6個以上のコーンとテクノロジーを上げるための資源が2個以上欲しい。

贅沢を言えば2回分の配置コストが賄える10個程度のコーンがあると嬉しいです。

 

資源技術レベルアップは、あると便利です。

特に後ろの方の手番になると、ティカールに思うように配置できないことがありますので。

 

ワーカー追加は、有効なカードです。

他の戦略に比べて追加ワーカー獲得の重要度は低いのですが、
何の困難も無く4人でスタートを切ることができるのは強力です。

 

フードデーの食料軽減は、なかなか良いカードです。
食料基盤が弱いこの戦略では、ゲームの後半まで重宝します。

 

神学技術レベルアップは有効です。
2枚とも手札に来た場合には、重ねると強力です。
バランスよくコーンと資源を受け取って、良いスタートを切ることができます。